この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エリュシオンでささやいて
第4章 Bittersweet Voice
 

「だから裕貴くんは、十七歳なんですってば」

「わかってるよ。だからむかつく。あいつのプロデュースやめようかな」

 これが、即席で曲をアレンジして凄まじいテクを披露した、天才クリエーターなのだろうか。

「才能ある子を潰したら許しませんよ、あたし」

 すると早瀬があたしの首に顔を埋め、彼の髪があたしの首を擽りながら、また大きなため息をついて、あたしを両手で抱きしめたまま、顔だけを離した。

「なんで泣いた?」

「……っ」

 言えない。

 早瀬に他の女の影がちらついたからなんて。
 誰が本当の特別なのか気になるからなんて。

「柚」

 耳に直接響いた早瀬の艶めいた声と共に、あたしの身体は持ち上がり、早瀬の膝の上に後ろ向きで座らせられた。

「ちょ……」

 後ろから両手をクロスするようにして、ぎゅっと抱きしめてくる。
 
 早瀬の大きな身体にすっぽりと覆われ、慌てるあたしの首に早瀬は唇をあて、吸ってきた。

「な、にを……っ」

 早瀬の熱い吐息を感じる度に、身体が震える。

「やめ……ぁぁっ」

 耳に忍び込まれた舌遣いに、思わず上げてしまった声。
 いつも我慢しているのに、なんたることだと慌てて手の甲で口を押さえたが、耳の愛撫は止まることなく。

「声、出せよ」

 その熱を帯びた声に、ぶるりと身震いする。

「なんで泣いたか言わねぇと続ける」

 とんでもないと頭を横に振れば、耳朶を舌で揺らされて唇で甘噛みされて。

「~、~っ」

 ぞくぞくが止まらない。

「ふっ……可愛い顔」

 早瀬の笑いとその甘い声が、下腹部の奥を蕩けさせる。

 身じろぎして逃げようとするが、早瀬の腕に搦め取られたまま、執拗に耳をぴちゃぴちゃと音をたてて攻められて、息も絶え絶えで。

「なあ、柚。もう少しで頂上なんだけど、頂上過ぎたらお前、感じてるの前の客から丸見えだぞ」

「――っ!!!」

「俺がこうやってしてることに、お前が気持ちよさそうにしてるの、ばれてもいい?」

 嫌だってば!
 
/1002ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ