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エリュシオンでささやいて
第3章 Dear Voice



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◆音(sound=サウンド)
 音とは、聴覚を刺激する律動的な振動(=周波数)のこと。
 1939年にロンドンで行われた国際会議にて、4オクターブ上のラの音の基準は440Hz(ヘルツ)とされ、1秒間に440回振動しているものとされた。Hzの数値が大きいと音は高くなり、小さいと低い音になる。

◆音名
 ドやレなど、ひとつひとつの音に対して名付けられたもの。
 イタリア語のドレミファソラシは、日本語では各ハニホヘトイロ、英語では各CDEFGABで、ドイツ語では各C(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)となる。

◆音階(scale=スケール)
 1オクターブ内で、音の高さの順に配列したもので、絶対的な音の並び方のこと。たとえばピアノで白鍵だけを使用したドレミファソラシの音階は、日本語ではハ長調といい、英語ではC(シーメジャー)という。ドレミ♭ファソラシドとミの音だけが半音下の黒鍵を使う音階ならば、ハ短調またはCm(シーマイナー)の音階となる。

◆音高(pitch=ピッチ)
 音階では表されない微妙な音の高低、周波数のこと。「ピッチを合わせる」「ピッチがずれる」などの言い方をする。

 
◆和音(chord=コード)
 通常最も低い位置に来る音を根音(こんおん)といい、根音を含めて複数の音が同時に響くことを言う。3音以上の和音の構成具合によってメジャーコード、マイナーコード、セブンスコード、オーギュメントコードなど、たくさんのものがある。
例 F#→ファ#ラ#ド# Adim7→ラドミbソb など

◆音律
 基準となる特定の音の高さを定め、そこから相対的な発音体の振動数(周波数)の比率によって決定する。たとえばラの音を基準とした時、シの音の高さ、ソの音の高さはどこにするのかを決めたものである。
ピタゴラス音律、十二平均律、純正律……などがあり、現在の音律は1オクターブを構成する半音(ピアノでの黒鍵)を含めた12の音を均等にした十二平均律が基準で、周波数比が単純な整数比とならないため、和音になると歪みが出て聞こえると言われている。

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