この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エリュシオンでささやいて
第7章 Overture Voice
 

 *+†+*――*+†+*



 鹿沼さんと結城さんから借りたUSBを無事インストール出来たが、午後になっても特に不正アクセスはないようだ。

 スマホとの連動機能をオンにしたから、社外でも時間外でもチェックできるのはとても便利な機能だ。


 早瀬が会社にいる時は、あたしは会社から出歩かないようにと言われているため、ボーカル選びの使命はあるものの、必然的にしばらくは外出は出来ないようだ。

 予定では今月末までということではあったが、この調子なら間に合わない。
 HADESプロジェクトを秘密裏に続行するのなら、選考期間はどれくらいかは改めて早瀬に聞かないといけない。

 女帝と協力して、たたき台としてのスケジュール表を作る必要があるかもしれない。

 HADESプロジェクトメンバーと部長・課長クラスは今日も会議であり、予定していたエリュシオンの育成企画を推し進めようにも、書類に決裁するひとがいないため、仕事も中途半端で滞ってしまっている。

 朝霞さん達と仕事をしていた旧エリュシオンでは、役職はあるけれど、僅かな人数で動いていたために書類で規制される組織のしがらみはなく、自由に動けたものだ。

 会議で、それぞれの企画における育成が決定しさえすれば、スタジオに依頼してお任せして、あとは舞台を整えるだけでいいのに、判子がないために通常業務も止まってしまっている。

 そのため、先に話を通してあるスタジオ等施設からは、送り出せる人材がいないために、どうなっているのかと電話が鳴り響く度に、謝りながら説明をしないといけない。

 予定通りに進まない会社は、信頼を失う業界だ。

 未知数の人材が大成するためにどれくらいの期間がかかるのかは、スタジオでの判断となるが、あまり強行軍に推し進めても、今後スタジオに育成を拒絶されれば、エリュシオンは売る商品がなくなることになるのだ。

 エリュシオンに損害を与えているのは、HADESプロジェクトの会議が長引いているのも一因かもしれない。

 そして――。
 
/1002ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ