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エリュシオンでささやいて
第7章 Overture Voice
 
 
「え……と、ほらしゃぶしゃぶ食おうよ!」

 ぐつぐつと煮えだつお湯。 

「待て。俺達はお前達と仲良く食べに来た訳ではねぇ。それくらいはわかってるだろう」

 早瀬が本題を切り出した。

「今は……ここを出るまでは、仲良くしようじゃないか。固いことを言わずに」

「出たら、どうするつもりだ」

「さあ? さあ、食べよう。美味しそうじゃないか」

「なに時計を気にしてる?」

「いやいや、何時かなってさ」

 朝霞さんは笑顔で早瀬の追及をかわしていく。

「……上原を、殺そうとしたな、木場で。その前も、俺を使って守らせたな」

 あまりに直球過ぎて、聞いている方がドキドキしてしまう。

「なにを言っているのかな、きみは」

「答えろ、朝霞。上原を狙っているのは……」

 呼吸も詰まった――張り詰めたその空気の中で、それは鳴った。

 ヴィィィィン……。

「なんの音?」

「黙れ、黙っていてくれ! なんでだ、早すぎる!」

 朝霞さんが苛立ったように叫んだ。

「なにを企んでる? そう簡単に上原は……」

 それは同時で。

「黙るんだ!! 笠井!」

「……う゛あ゛あ゛あ゛あああああ!」

 朝霞さんが声をかけると同時に、突然、それまで黙ってビールも口に付けていない真理絵さんが、白目を剥いて仰け反ったのだ。

 一体なにが起こったというのか。
 
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