この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エリュシオンでささやいて
第7章 Overture Voice
 

「狙われているじゃねぇかよ、食堂でお前とべちゃくちゃ喋って、あんなたくさんの柚を入れてお前を喜ばせている時点で、特別な意思表示じゃねぇかよ。なんで俺がこんなことをお前に教えねぇといけないんだよ、アホ」

「前に食堂に来た時、そんなこと邪推してたわけ!? あたしと隆くんは健全なお付き合いをしてます!」

「じゃあ俺とは不健全だって言いたいのかよ!」

「なんで、そこまで怒られるの、あたし!」

「それくらいのことをしでかしてるじゃねぇかお前! 今日どれだけ俺が楽しみにしていたと思ってるんだよ。それなのに他の男と会うなんて……このアホ!」

 デコピン!
 しかも二回にノックアウト寸前。

「それに今、銃で狙われている状況なの自覚しろよ! ひとりでさっさといってさっさと帰って来れると、本気で思ってるのか!? お前、その隆くんとやらが敵だったらどうするんだよ」

「怖いこと言わないでよ! 隆くんはそんな子じゃないし」

「断って来い」

「嫌」

「じゃあ俺が脅してくる」

 立ち上がる早瀬をあたしが止める。

「なんで脅すのよ」

「じゃあ俺とその店に行け。俺が、調理師にわかるような説明をそいつにしてやるから!」

 色々なご馳走を食べているだろう王様は、そんなことをのたまった。

「あなたと行ったら、あたしがするお礼の意味がなくなるでしょう!?」

「お前は、そんなに隆と食事に行きたいのか、俺より!?」

「そ、そんなことは……。ただお礼で……」

 バアン!

 早瀬がテーブルを片手で叩いて立ち上がった。

「だったら勝手にしろ。お前がそっちに行くのなら、今日はやめる」
 
/1002ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ