この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エリュシオンでささやいて
第3章 Dear Voice
 
 
――その噂を裏付けるように、忍月コーポレーションにも凄いイケメンがいるんですよ、ほらあそこ。社長になるかも知れないと言われている宮坂専務。

 千絵ちゃんが指さすのは、パーマなのかくせ毛なのか黒髪の男性。顔はよく見えなかったが、その背広姿だけでも肩幅があり体格がよく、イケメンのように見える。

 さすがは一流大企業の専務であれば、そのステータスにも群がる美女が多いのか、取り巻く美女の数は多く、まるでハーレムのような独特の世界を築いている。

 あれだけ美女が集まるのなら、相当のイケメンなんだろう。

――帝都出版の副編集長も凄いイケメンなの、知ってます?

 知らない。興味もなければ、そういうことを話す友達もいなかったから。

――上原さんのところにも、いるでしょう? 超有名なイケメンが。

 早瀬のことらしい。
 早瀬の……ごくごく普通の学校での学生時代を知るあたしとしては、イケメンであっても財閥とは関係ない、ただの王様音楽家としか思えなくて。

 では千絵ちゃんが通う会社はどうかと、今までの千絵ちゃんから仕入れた情報をまとめてみれば。

――ああ、千絵ちゃんのところにもイケメン居ると言ってたね。確か営業の……。

――ああ、実は結城さん以外にまた来るんです、イケメンが。どちらに転んでも、このビルの全会社に、イケメンがいるんですから、噂も本当っぽく思えません? 上原さんも、準備していた方がいいですよ? いつ、どんな王子様が迎えに来るかわかりませんから。

 このビルに居れば、玉の輿は四倍の可能性があるのだと、彼女は笑っていた。

 
/1002ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ