この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エリュシオンでささやいて
第3章 Dear Voice
 

「ええと……忍月コーポレーションの――宮田常務!!」


「「「宮坂、専務!!」」」

  
 一斉に声を揃えて答えたのは、取り巻きの美女達。
 凄いね、ロボットみたいに皆同じ動きが出来るんだね。

「す、すみません……っ」

「いや、いいさ。同じ会社なら、締め上げて減俸にした上で降格させるが、他会社だからな」

 このひと、怖い……。
 
 そう思って顔を引き攣らせて返答に困っていたら、冗談だと専務は笑う。
 緩和した空気に安心して、あたしもつられて笑ってしまった。


 宮坂専務は大会社で専務をしているからなのか、とても貫禄があり、こう間近で見ると、男のフェロモンも出しているし、かなりイケメンの部類に思える。
  
 ……が、早瀬を見慣れているせいなのか、宮坂専務は超絶イケメンで最高!!とまでは思えなかった。……取り巻きさん達には悪いけれど。

 綺麗さで言えば、早瀬の顔の方がダントツ。
 だから取り巻き達も、ちらちらと早瀬を見ているのだと思う。

 宮坂専務が、意味ありげに上から早瀬を見下ろして言う。

「……なんだその顔は。目立つことをして、ここにいるとアピールしていたのは、そっちだろう。目立つことは好きじゃなかったんじゃないのか?」

 早瀬は専務に顔を向けないまま、言った。

「……失せろ」

 あたしは、険悪で剣呑すぎるその返事に縮み上がる。
 
/1002ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ