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エリュシオンでささやいて
第9章 Loving Voice
「嫌がらせじゃねぇなら、なに、お前俺を妬かせたかったのか? それともあいつの女だと、俺に言いたくて? だから俺の女じゃねぇと、断言していたのか、二度も」
「違うって、須王、話を……ひゃああんっ」
スカートの中に入っていた手がパンストを下ろし、あたしの内股を絶妙な触れ方で撫で上げてきたから、あたしは甘ったるい声を出してしまう。
言わなきゃ。
誤解だって、ちゃんと言わなきゃ。
あたしはただ、須王が少しでも苦しまなくてすむように、誤解があったのなら解きたいと思っただけで。
「好きなのは……っ」
須王だという言葉は、噛みつくようなキスに奪われた。
そして彼は、ブラを前に引っ張りながら、親指の腹を揺らして胸の頂きを刺激してはぎゅっと摘まんでくる。
びくびくする身体は口から喘ぎだけしか出さない。
「その声や顔、あいつにも見せたわけ?」
「違っ、須王だけ……っ」
冷たい声に悲しくなるのに、胸の頂きを捏ねる手や、ショーツのクロッチをなぞる指は、とても優しくて。
「だったら戻ってくるかもしれねぇから、柚がどんな状態なのかあいつにも見せねぇとな」
須王はあたしの足をたてると同時に、お尻からショーツごとパンストを下げた。
「やだ、誰か来たら、やだ!」
暴れる足は、中途半端な位置で止まっているパンストとショーツが枷となり、無防備になった秘部に須王の手が滑り落ちた。
「や、駄目っ、見られる! ねぇ、須王っ!」
くちゃくちゃと、恥ずかしい音をたててかき回される。
「あいつに見て貰いてぇんだろ? 柚は会社のビルで、付き合ってもねぇ男に濡らしてるんだものな」