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エリュシオンでささやいて
第9章 Loving Voice
暗闇の中、抽送に回転をつけたりと速さにも強弱をつけてあたしを刺激してくるから、あたしはより一層感じて声を上げてしまう。
見えないという不安が、あたしの感覚を研ぎ澄ませているようだ。
「や、やっ、須王っ、駄目、須王っ、イっちゃうから、だから駄目! こんなところでそんなこと駄目っ!!」
果てが近い予感を感じて、あたしの息が乱れている。
「そう言いながら、すげぇ涎垂らして俺の指を呑み込んでるぞ? おお、すげぇ、手首まで入りそう」
「なっ」
「そうしたら胎内からお前のを触って見るか。お前の子宮、触っていい?」
そんなホラーみたいな怖いことを想像してしまったのに、彼に内部を愛撫されると思ったら、子宮がきゅんきゅんと疼いてしまう。
「また締め付けて。本当にお前はエロいよな?」
視界が塞がっていれば聴覚が鋭敏となり、いやらしい音と彼の声にぞくぞくがとまらず、絶頂に向けて拍車をかけてくる。
「あ、やべ、ひとが来たな。集団で」
「え?」
「お、こっちに来る」
「やめて、須王ねぇ、見られちゃうから! 須王っ」
「嫌だね。俺はお前がイク顔を見てぇの。お前が俺の腕の中で、俺の名前を呼んで気持ちよくなればそれでいい」
「須王!」
「だけど俺もお前が煽ってくれるから、勃っちまったな。お前の中に挿れさせて? やってりゃ、黙って見学してるだろう」
「へ……ちょっと!」
カチャカチャとベルトを外す音が聞こえて、なにも見えない中であたしは慌てて騒ぐ。
「だから声出すなって。あ、こっち見られた」
「やっ、須王っ」
あたしが青ざめたと同時に、今まで指が動いていたところに、太い異物がぐぐと下から突き上げるようにして、胎内の奥深くまで侵入して、息が詰まった。