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エリュシオンでささやいて
第11章 Darkness Voice
「ああ、くそっ、たまらねぇ。生の俺を、いつも以上に愛されていると思ったら! 六階はノーカンだからな。あれはお前を愛したうちに数えるな。今からだ。ああ……っ、今からっ、は……奥すげぇ、うねってるっ」
真横にいる須王の顔が苦悶の表情をして、はっはっと苦しそうな荒い息をつきながら、あたしと目が合うと、唇を貪る。
「柚、もし子供出来たら、言えよ。ちゃんと言うんだぞ、ひとりでどうこうするとか思うんじゃねぇぞ」
「うん、うん……お腹にいるのが、須王の赤ちゃんなら……嬉し……ああああんっ、激しいっ、駄目、お腹の子供がっ」
「なに可愛いこと言ってるんだよ、柚。なんでお前はいちいち俺のツボを突くんだよ、そんなに子供が欲しいならくれてやる。柚、産めよ?」
ぐちゅぐちゅと音をたてる結合部分から、互いの淫液が攪拌された白い粘液が太股に伝わってくる。
「うん、うん、産む。産むから、中に、中に欲しいっ、須王の中にっ」
「……っ、柚、柚っ、……俺っ」
「あああ、一緒に。一緒に、須王っ」
キスをしながら快感に粟立つあたしの身体が反り返るのと、あたしの中でぶわりとさらに大きくなった須王が同時だった。
あたしは絶頂を迎えながら、無意識に両足を折りたたむようにして須王の腰に両足を絡みつかせ、須王の精を最奥で浴びようとした。
「須王、ちょうだい。須王……っ」
しかし須王は、悲鳴にも思える……気合いを入れるようなかけ声をかけると、無理矢理あたしの中から引き抜き、あたしの足を閉じさせてその腿の間に震えながら吐精した。
熱いものを感じた太股が悦び、あたしは、外気に晒されて死滅するだろう白濁液に宿った命を救わなきゃと、手で掬って秘部に持っていこうとすれば、須王にその手をとられて、手の甲に噛みつかれた。