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エリュシオンでささやいて
第12章 Blue moon Voice
須王を愛すのと同時にあたしも須王の視線で愛されていた。
舐めれば舐めるほどに、須王に口淫されている気分に陥っていたあたしの蜜壷は、熱い蜜で溢れて須王のそれに垂れ、それをまぶすように掌で軽く扱けば、須王が掠れた声で言う。
「やらし……」
その流し目は破壊力満点で、またじゅんと濡れて垂らしそうになる。
そしてあたしは、上からゆっくりと腰を沈めて須王を呑み込んでいった。
「ん……」
まだ半分というのに、彼の熱さと堅さを胎内で感じると、ぞくぞくして身悶えてしまう。ぎちぎちとあたしの中を押し分けて、奥へと進んでくる感触に、自然と唇から悦びの声が漏れて、繋がったこのままで死んでしまいたくなる。
「ああ……気持ちいい……」
あたしが須王を受け入れる側の女でよかった。
この一体感と充足感を感じられてよかった。
「は……ん……」
せり出すあたしの喉元から、震えるような喘ぎが止まらない。
同時に無意識にぎこちなく腰を揺らせば、それだけで白い閃光が散って弾け飛びそうになってしまう。
須王は憂いを帯びた目で、はしたなく悶えるあたしをじっと見ていたが、息が荒く、あたしも同調したように呼吸が乱れる。
その半開きの唇が欲しくて、あたしは上半身を須王の身体に密着させながら、自分から須王の唇を奪う。
熱い視線を絡めたまま、下半身は繋がったまま、ちゅくりちゅくりと静謐な部屋の中に響くその音は、あたしのねだるような甘い声が混ざり、須王の舌を求めてねっとりと絡み合う。
「も……いい?」
須王が切羽詰まった声を出す。
「俺、お前のエロさにやられて、限界なんだけど」
「……っ」
「なんでそんなに、俺が好きで仕方がねぇっていう蕩けた顔で、繋がるわけ? お前俺をどうしたいの?」
「あたしだけのものにしたい」
きゅっと締め付けた胎内の須王が、大きくなる。
「お前だけのもんだろ、俺は」
欲情に蕩けたダークブルーの瞳は、月明かりにさらに青く見える。
「出会った時から、俺はお前に囚われているんだから」
そう、睦言のように囁きながら、須王は下から大きく突き上げてくる。