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エリュシオンでささやいて
第13章 Moving Voice
「お姫様のお望み通りに。せめて……お前の中での俺は、最初に比べたら、マシであって欲しいと思う」
「あっあっあっ、すお……それ駄目、おかしくなるっ」
「ああ、いいぞおかしくなれ。お前だけは俺、死ぬまで甘やかすから。だから、俺だけの女でいろよ、柚。俺だけに感じろよ!?」
下からがつんがつんと須王の恥骨がぶつけられる。
あたしは気持ちよすぎて、泣いて須王の首筋に噛みついた。
「須王、須王っ、気持ちよくてたまらないっ、どうしよう!?」
「……すげぇ可愛いよ、柚。そのままのお前でいてくれ」
微笑む須王が、涙でぐちゃぐちゃのあたしの顔にキスの雨を降らせる。
そして尻にあった須王の指がするする動き、あたしの後穴に触れた。
「あ……っ、駄目ぇぇぇぇっ」
本能的に仰け反った瞬間、肛門を揉んでいた須王の指が中に入る。
ざわりとしたおぞましさと同時に、彼の指の抜き差しが、便秘が解消された時のようなそんな幸福感にも似た快感をもたらし、あたしを攻め立てる。
腸が収縮して須王の指を締め付けてしまうと、須王の指が大胆に動いた。
「やああああ、須王の馬鹿ああああっ」
繋がっているところからイク寸前だったあたしは、須王の悪戯の快感が鋭く切り込んできて、そちらのせいで達してしまったのだ。
須王はにやりと笑う。
「お前、後ろでもイケるんだ?」
「馬鹿、馬鹿っ!!」
「後のバージンも、さんきゅ。なんなら後ろで繋いで、正式に喪失する?」
「いやあああああ!!」
泣きながらあたしは須王の胸をポンポン叩くと、須王が笑って、への字型になったあたしの唇に口づけながら、やがて切羽詰まったようにして言う。
「もっと……感想を聞きてぇところだが、俺ももう限界」
「後ろはいや、いやっ!!」
「いやいや言うお前も可愛いが、後ろに行く余裕がねぇわ、俺」
そして須王はあたしごと起き上がり、キスをしながら座位の形を取ると、猛攻を始めた。