この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エリュシオンでささやいて
第13章 Moving Voice

 だとすれば、あの電話の主はさっちゃんに間違いない。
 なぜ変声機を使った変態さんを装ったのかはわからないにしても。

 ……別に普通でもよかったよね?
 なんでさっちゃん、黄ばんでいるとか腹立たしいことを言ったんだろう。
 男を装いたかったのかしら。

 あの音楽を流したのが須王や棗くんを釣るためであったとしたら、ここに集めるのが目的ということになる。
 裕貴くんのご家族がお姉さん以外が留守になることを見計らって、再び裕貴くんの家に集結させる意味はなに?

 裕貴くんのお母さんやおばあさんになにかあったのではないかと、ハラハラさせたかったとか?

 ……なんだろう。
 まるでしっくりこない。
 さっちゃんの意思が見えない。

 そんな時、裕貴くんのお姉さんを抱き留めたままだった須王が、体をずらすようにして手の位置を変えた。

 なに、後ろから抱きしめてる!?

 ……違う。
 これは、後ろから羽交い締めをしているんだ。

 なぜ!?

「棗」

「OK」

 須王だけではない。
 今度は棗くんが一度しまったはずの銃を手にして、お姉さんのコメカミに銃口を押しつけたのだ。

「須王さん!? 棗姉さん!? おかしくなってしまったのかよ、それは俺の姉貴だぞ!?」

 裕貴くんの悲鳴があがる。

 残香とはいえAOPの威力で、ふたりはおかしくなってしまったの!?

 
/1002ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ