この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
エリュシオンでささやいて
第14章 brighting Voice

*+†+*――*+†+*
窓から月光が差し込む、仄暗いホテルの一室。
寝室に行くことすらもどかしく、ドアを開けてすぐに深い口づけを交わしながら、壁を伝うようにしてリビングに来たあたし達。
着衣したまま、コンビニで買った避妊具をもどかしそうに自身に被せた須王は、パンストを破き、あたしの片足を持ち上げると、ショーツの横から深く埋め込んでくる。
「ああ……」
質量あるものが、卑猥な音をたててあたしの体の中に挿ってくるこの瞬間、いまだ肌が粟立つほどの快感に翻弄されてしまう。
その熱量、その存在感。
あたしという個体を凌駕する、圧倒的なもの。
「ん……っ、キツ……」
ずんと奥まで強く押し込まれると、須王がひとつ吐息を漏らす。
須王をみっちりと感じることが出来たあたしは感無量となり、須王の背中に回した手に力を込めて、自らキスをねだってしまう。
須王はあたしの尻に手を置くと、より密着させながら、あたしの耳元で甘く囁いた。
「めちゃくちゃ気持ちいい……」
熱を帯びてとろりとした目に、どきっとしてしまう。
「……お前の中も、悦んでる。そんなにお前も、欲しかった?」
ハスキーな声を弾ませる須王は、どこまでも色っぽい。
あたしを穿つ存在感に、息を整えるのがやっとのあたしは、こくりと頷く。
するとあたしの中の須王も、さらに大きくなる。

