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エリュシオンでささやいて
第14章 brighting Voice
 
「ああ、やばい。お前が可愛すぎて……」

 そしてあたしの唇を奪いながら、須王はゆっくりと腰を動かす。

 蕩けた部分に別の粘膜が擦れる感覚は、あたしの肌を泡立てるほどに気持ちよくて。

 体の内でも感じる須王の熱で、あたしの体もさらに発火する。

「あ、あああっ、ああああっ」

 止まらない喘ぎ声。

 須王は両手であたしの両足を持ち上げると、大きく左右に広げて抱っこしたまま、腰を回転して抉るようにして擦り上げてくる。

「ああ、なに、なに……あああああっ」

 やがてあたしの方が揺さぶられると、あたしは須王の首根に両手を回してしがみつきながら、また違う角度で穿たれる刺激に、咽び泣いた。

 すると須王が切なそうな表情を向け、あたしを揺らしながら窓際に移動すると、あたしを下ろした。

 すっと引き抜かれる須王。
 それが、寂しくてたまらない。

 須王はあたしの体を半回転させ、窓を見させながら、後ろからぎゅっと抱きしめてきた。

 そして、耳を嬲りながら囁く。

「夜景、綺麗だろう?」

 宝石を散りばめたかのような東京の夜景。
 赤く白く黄色く、煌びやかだ。

「……っ、ん……綺麗……」

「でもお前の方が綺麗だ」

「……っ」

 須王の片手が、パンストの穴の奥……それまで須王がいた部分に伸びて、粒を揺らしてくる。

「ああ、ああ……ぁ」

 びりびりとした刺激に、よろめくあたしの両手が窓につく。

「あああ、須王、そこ……」

「ここ、なに? ぷっくりしてるぞ?」

「そんなこと、言わないで……っ、」

 快楽の中で見る夜景はどこまでも幻想的で、生理的な涙のせいで滲んでぼやけていく。

 まるであたし達も夜の一部分になってしまったように錯覚しながら、須王の的確な愛撫から逃れようと、無意識に尻を高く上げてしまう。

 すると粒を弄っていた手がなくなったと思った瞬間、代わって膨張した灼熱の杭が花園全体を滑り、須王を求めてきゅうきゅぅと疼いていた中を一気に穿った。
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