この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
エリュシオンでささやいて
第14章 brighting Voice

「ああああ……」
「いやらしい音たてて飲み込んでいるの、わかる?」
ぐじゅぐじゅと卑猥な音に、顔がカッと熱くなる。
「お前と俺のが混ざる音。ああ、たまらねえな。ここまで愛されて歓迎されるのは」
さらに質量を増して、須王があたしの中で暴れる。
「あ、ああっ、あぁんっ、あっ」
身悶えれば身悶えるほどに、須王は片手であたしを抱きしめ、もう片方の手は窓に置かれたあたしの手の上に重ねながら、雄々しい抽送を繰り返す。
「ゆ、ず……柚……っ」
耳に囁く、須王の感じている声が愛おしい。
「柚……俺の、俺だけの……柚……っ」
心にも快感を感じてしまうあたしは、喘ぎながら顔をねじ曲げて、須王からの甘美なキスを求めてしまうんだ。
「ん……んぅ……っ」
互いの唾液を飲み干し、くねらせた舌を吸い合い、どこまでの官能的なキスに痺れながら、あたしを貫く須王の獰猛さに身悶える。
「あ……ぁぁんっ、須王、須王……っ」
「……はっ、柚、気持ち、いいの? ……お前の中、うねって凄ぇ……」
「気持ち、いい……っ、須王が気持ちいいっ。ああ、このまま……溶けちゃいたい……っ」
「ああ、お前と……どろどろに溶け合って混ぜ合って……あ……ん……っ、ここ……だろ?」
あたしの中の弱い部分を突かれて、あたしは体を震わせながら喘ぐ。
「あああ、そこ。そこ駄目、須王っ」
「……はっ、可愛い。本当に可愛いわ、お前。俺ので気持ちよくなってるの? こんないやらしいことされて……前は嫌がっていたのにっ」
ああ、白い閃光が目の前にちかちかと点滅する。
「だから……もっと、もっと……して。須王を拒んだ……あたしを、塗り替えて……っ」
あんなに嫌だった須王のセックス。
昔の自分に教えてやりたい。
その未来には、心まで感じまくるほどに、須王が好きで好きでたまらなくなるんだよって。
……須王を拒んだ自分を、抹消したくなるんだよって。

