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エリュシオンでささやいて
第14章 brighting Voice
「言えよ、柚。言えばやるぞ、お前の欲しいもの」
意地悪な顔すら妖艶で。
どこか切羽詰まった色も浮かべているのに、彼は余裕だ。
悔しい……そう思うのに、吸い込まれそうな彼の瞳に、逆らえない。
「……い」
「ん……?」
「欲しい……」
蚊の鳴くような声で懇願してしまう。
「なにを?」
「須王の……」
「俺のなに?」
ああ、もう……。
「須王が……一番感じるところ。あたしが……一番須王を感じられるところ。須王と繋がれるところ。あたしが妊娠出来る……」
「……お前、ヤケになって言うなって。近い将来、俺とお前の子供を作る、大切なところだろう?」
「……っ」
いつの間にか避妊具の用意をしていたらしい須王が、いきなり硬い剛直をあたしの中にねじ込ませてきた。
そして光を浴びてあたし達は、繋がる――。
「あ、ああっ、須王、すお……」
天使のように煌めく須王に手を伸ばす。
なにかデジャヴを感じながら、離れていかないようにと、須王を請い願う。
もっと欲しい。
もっと須王を感じたい。
譫言のようにそう喘ぐと、くっと苦しそうな顔をした須王が苦笑して、あたしの身体をふたつ折りにした。
須王の双肩にあたしの両足をかけると、ぐっと奥深くを穿つようにして、腰を動かしてくる。
ずんと、さらに彼の硬い先端があたしの奥を拡張して抉る。
「ああ、すお……深……っ、奥、奥が……っ」
最奥まで抉られる感覚に、あたしの全身が総毛立つような快感が走り、言葉もままならない。