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エリュシオンでささやいて
第14章 brighting Voice

「あ、ああっ」

 お腹一杯、須王がいる。

 苦しいのと気持ちいいのと、そして感慨深いのと。
 あたしは乱れながら、激しく喘ぐしかできなくて。

「は……柚。見ろよ、俺達が、繋がっている部分を」

「……っ」

 さらに持ち上げられ、目の前には、須王の猛々しいものが、あたしの体内に深く出し入れされる様が拡がった。

 途端羞恥にカッと身体が熱くなる。

「やっ、ああ、恥ずかし……っ」

 光に照らされている分、あたしの秘めたる場所が丸見えだ。
 
 恥ずかしいと思うほどに、なぜか視線を外すことが出来ずに、身体が熱くなってたまらない。
 
「恥ずかしくねぇだろ、こんなにきゅうきゅう締め付けて」

 須王は苦しげに、はっと息を吐くようにして笑った。

 須王の髪先から、汗が彼の精悍な頬を伝い落ちている。
 
「苦しい……の?」

「違う。俺の剥き出しの部分が、お前の中に溶けて……ああ、気持ち……よすぎなんだよ」

 須王が男らしい喉元を曝け出してそう言い捨てた。

 奥まで突き刺さる須王の剛直は、あたしの中でさらに猛々しさを増して、あたしのすべてを味わうかのように、強く擦りあげていく。

「あ、あああっ」

「は……ああっ」

 あたし達の息が荒くなる。

 行為は動物的なのに。
 結合部分は、溢れ出る淫らな汁が攪拌されて淫猥なのに。
 
 繋がっている部分には、神聖な光を受けていた。
 まるで尊い愛の儀式であるかのように。

 須王がハスキーな声を響かせれば響かせるほど、その行為に愛おしさが募る。

 もっともっと彼のもので、あたしの深層を抉って欲しい。
 ひとつになりたい――。

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