この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第2章 心の中の戸惑い
「俺も‥今の方が良い、何となくだけどそう思うんだ…
・・・・・今が凄く楽しく感じる」
素直な感想…
俺は美紀さんと居る事が楽しいんだ。
「楽しいの?」
「楽しいぞ俺は…」
「・・・・・
ずっと‥‥オリバーさんと組めれば良いのにね…
だけど・・・」
そう‥美紀さんはMIT卒業後、日本に帰国する…
米国と切れる事はないだろうが、もうホワイトハウスに顔を出す事も無くなる。
そうなれば、俺のボディーガードの役目も終わり…
元々、ホワイトハウス並びにMITとその周辺という契約内容。
「・・・
そうだな…
もう少しなんだ・・」
突き付けられた現実は、なんて残酷なのだろうか……
「私もオリバーさんと一緒で楽しかった…
・・・・・それにオリバーさんとの言い合い、結構好きだったよ」
初め、あんな事をしたのに、美紀さんは見方と言ってくれる…
そして、見えないところで、気を使っていたのも気付かれていた。
叶わないなぁ…
すっかりと、ホワイトハウスで魔女外交なんかやって、人をしっかり見る目が出来たようだ‥半分は才能か??
そして美紀さんの方も、楽しかったと言ってくれる…
俺だけじゃ無い、美紀さんも楽しかったのか…
だが・・・
「もう‥少しなんだね」
本当に辛そうな美紀さんの一言…
別れが近いのは分かっている、だけどまだあるじゃないか!
「もう少しあるだろ?」
敢えて頭を撫でた…
俺自身も、気持ちを入れ替える為に……
美紀さんに、暗い顔は似合わない、何時もの明るい表情が良い。
だから俺は作る…
何時もの飄々とした性格を‥美紀さんを落ち込ませ無い為に‥‥それが今の俺に出来る精一杯の事、そう思うから。
・