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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第3章 心の中の葛藤
あれからちゃんと、オリバーさんの立場を聞いた。
特別管理官って、大統領補佐官の極秘組織で、正式所属しているのは20名。
表向き立場は官僚扱い、でも本当は政府内の内部調査が主力の、ホワイトハウスお抱えの諜報組織。
米国中…
軍から警察、FBIからCIA‥その全てから選ばれたエリートだけが、特別管理官になれる、エリート中のエリート集団。
オリバーさんは序列で言えば3番目、だからああまで権限が強く、横の繋がりも強かった訳‥ぁたしの電話1本で、あんな無茶な行動が許可されるくらい。
本人も言ってた、今回のボディーガードは特殊な例で、普通は内部調査ばかりでボディーガードはやらないって…
と言う事は、短期間‥ぁたしが卒業帰国するまでの特例措置であって、オリバーさんには他にやらなくてはならない任務が沢山あるって事だよね。
オリバーさんが、ぁたしのボディーガードだったのは約半年間という短期間、だから許可された‥ぁたしでもそうは思うよ。
だって、エリートコースまっしぐらの人だよ?
何時までも、ただのボディーガードにしておく訳が無いじゃん、能力は確かなんだから・・・
「1ヶ月無いんだよね……」
卒業まで1ヶ月を切って、ぁたしはもうMIT内でやる事は無い…
だから研究室でボーっとしていたんだけど……
ペントハウスだったら、やる事は沢山ある…
でも、ゆーさんが帰国の準備で、少しずつ荷物整理をしているから邪魔もしたくない。
だから此処でこうしている訳‥明日にはワシントンだけど、今日のところは研究室で大人しくしているしか無い。
「・・・・・はぁ」
最近は研究室に人が来る事も無く、講義が終わった後は、何時もこうして本を読んでいるか、端末を見ているか……
いい加減、興味を引く物も無くなったよ・・
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