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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第3章 心の中の葛藤
あの紀永の言葉から始まり、MIT内の気になる論文を、片っ端から読み漁った、もうノンジャンルで…
言われた通り、他に見聞を広げる事が、よりぁたしの為になった…
一点だと見えないもの、それが他の分野に隠れている。
と言っても、そろそろめぼしい論文は既に読み尽くし、今も探ってはいるけど良い物には出くわさない。
(今は此処より、ホワイトハウスの資料室の方が……)
あの指定を受けてから、閲覧出来る幅が広がったって理由もある…
多少の機密扱いはパスしてくれて、過去の政治経済会議の残されている資料や、内々の経済報告なんかも閲覧可能。
向こうは論文とは違い、実際に動いている物…
ホワイトハウス‥米国政府の中で使用した公式文書だから、実務としたらこれ以上興味を引く物は無いと思う。
今のぁたしに足りないのは実務経験…
Little Witchの魔女外交じゃ無く、経済経営の実務の方。
ちょっとホワイトハウスは大き過ぎるけど、実務と考えたら、経営と溝があるくらい差がある訳じゃないと思う。
「・・今の内なんだよね」
もう少しで、それも出来なくなる…
一度日本に帰国したら、次何時米国に来れるかなんて予想出来ない、勿論ホワイトハウスに出入りする事も出来なくなると思う。
「・・・・・」
ちょっとした考え…
こんな風に、ただ無駄な時間を過ごすのなら、卒業ギリギリまでワシントンに居た方が良いんじゃないの?
多分半月‥そんな程度にはなるけど…
でも、半月ホワイトハウスで、しっかり実務経験を積みたいとも思ってしまう。
荷物整理をしている、ゆーさんに負担を掛ける事になるよ、だけどぁたしはギリギリまで諦めたくない、少しでも多く実力を付けたい。
本当に欲張りになったよねぁたし…
ダメ元でスマホを手に取る、オリバーさんに連絡する為に・・・
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