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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第3章 心の中の葛藤
「だからって、こんな短期間でやる事じゃないだろ?」
「それしか時間が無いもの…
日本に帰国したら、こんな事も出来なくなるし、今だけ‥なんだよね……」
短期間だけど、ずっと此処に居る訳だから、経済アドバイザーの仕事は普通に入れている…
それじゃないと、ホワイトハウスに居る理由が付かないから。
既に数件のレポート依頼が来てるし、勿論そこはしっかりやってるよ?
「・・相変わらず無理するよな、美紀さんは…」
「無理なんかじゃ‥‥‥」
反論しようと思ったけど‥止めた…
だって、あの時と同じになりそうだから‥またあんな大人対応されたら、ちょっとぁたしが辛い。
「・・・
ごめんオリバーさん…
少し集中したいから」
「ああすまん…
俺も仕事に戻るわ」
気を使って来てくれてるのは分かっているよ…
だけどぁたしは、卒業までにあの事にも決着を付けなきゃとは思ってる。
それじゃなきゃ気が済まないし、卒業してしまったら、二度とオリバーさんと話す機会は無い…
その前に、謝るくらいはしたい‥‥
「ともかく、気合い入れなきゃ!!」
全部なんて見れる訳も無し、膨大な判例からぁたしが気になる物だけを、ひたすらピックアップして読まないと…
レポート作成をしながら、端末は常に過去の判例を開いてる…
コンピューター学が得意な、ぁたしならではの技で、同時に複数の事を、複数の端末でこなせる特技とでも言うのかな?
これは本当に集中しないと出来ないから、オリバーさんを離したんだけど、気を悪くしなかっただろうか?
ちょっとだけ不安……
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