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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第3章 心の中の葛藤
普段使っている俺のデスクに戻り、何となく仕事放置で、椅子に座ったまま頭の後ろで指を組んでフラフラ・・
(また言ったら、避けられちまった・・)
『無理してないか…』
この言葉を言う度に、美紀さんに避けられる…
突き詰めて理由を考えて見れば、あのホテルで2人っきりになる前、俺はこの言葉を言った。
多分それからだと思う、この言葉を言うと目線を逸らせるか、避けられるかするのは…
(やっぱり気にしてるのか、あの時の事・・)
踏み止まった俺だが…
朝、美紀さんの『ごめんなさい』と言う言葉に俺は…
『・・・
何で謝るかなぁ?
大人なんだ、別に普通だろ??』
そう返してシャワーに突っ込み…
出て来た美紀さんは、完全たる仕事用‥Little Witchの顔。
その後、空港に着いても一言も話さずに、ボストン行きの飛行機に乗って行ってしまった・・
(俺の方がバツが悪かったんだよな……)
本当は『ごめんなさい』と言われて、俺は何て言って良いのか分からず、あんな冷たい態度を取ってしまった訳で…
初めて愛しいという気持ちに気付いた俺は、美紀さんの『ごめんなさい』という言葉に動揺して対応しきれなかった。
(・・・
分かってるさ‥俺が壊滅的にそうそうのに弱いのは・・・)
環境の問題もあるが、俺は愛とか恋とか、そうそう感情が苦手‥と言うか良く分かって無いんだろう。
だから、初めて愛しい離れたくないと思った美紀さんに、どう対応して良いのか迷う時がある。
ペントハウスの時も、口悪く言っているが、本当は普通に話すと言葉に詰まりそうで、ついつい出てしまったのが‥あれ‥‥
(でも、楽しいんだよなあれが……)
同じく、少々口悪い美紀さんとの言い合い、俺に取ったら凄く楽しくて止められない。
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