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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第4章 心の中の狭間
何故なんて理由を聞ける訳も無く、俺もそのままを突き通してはいるが、気にならない訳がないだろ?
・・・答えてはくれそうに無いけど・・・
「オリバーさん、穴子って食べた事ある?」
「・・えっ?
あーいんや、食った事は無い‥‥美味しいんか??」
俺とした事が、うっかり考えの方に走っていたよう…
もう少し気を付けなければ……
「私は好きだけど、初めて食べるならどうだろう?
フィッシュ&チップスに使う白身魚と違って柔らかいし…」
「・・一応食ってみる…」
数ある天ぷらの中で、この穴子ってやつが一番デカいんだが…
流石に気を使ってくれたのか、美紀さんが穴子を半分にしてくれた‥これなら食えそうだ。
「・・・
うーん‥独特の食感だが、嫌いじゃないかなぁ…
天ぷらで穴子って、そんなに有名?」
「好きな人は多いんじゃない?
私は、この穴子に甘い天つゆを掛けてご飯に乗せた、穴子天丼が好きだけど、今はなかなか食べられないのよね」
「なんで?
日本食だろ??」
「どちらかと言えば、丼物って大衆料理な位置付けだから、屋敷じゃメニューに無いの…
そりゃ言えば、ゆーさんが作ってくれるけど……」
大衆料理‥‥B級グルメって事か…
そりゃあ大財閥早乙女邸じゃ出ないな。
「ん?
そうなると、天ぷらも大衆料理か??」
「それはピンキリ、高級天ぷらなんてジャンルがあるから、一概に大衆料理とは言いにくいと思う」
確かSushiも、回るSushiと回らないSushiがあって、回らないSushiの方が高級って聞いた事がある。
天ぷらも同じ理由なのか??
「・・大衆料理の天ぷらは回ってるのか?」
「??
・・・ぷっ‥‥
それは回転寿司の話でしょう、オリバーさんから見れば、寿司も天ぷらも一緒なんだ‥‥くすくす・・・」
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