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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第4章 心の中の狭間
もう少し集中したいと言う美紀さんの言葉を受け、俺は周辺の見回りを終えてから、また自分のデスクへ…
今度はヘコんで無いぞ?
明日、どのコースでワシントン観光をするかで、頭がいっぱい。
(そうだなぁ……)
一番の観光地がホワイトハウスってウィークポイントはあるが、別に此処だけが観光地じゃ無い。
(流石に国立図書館とか、国会議事堂とかは、美紀さんが別の意味で食い付きそうだし…)
今の美紀さんは、こういう場所もフリーパス…
だが、付随する資料とかに夢中になりそうなので却下。
(一般的が一番良いか…)
ダイダルベイズン辺りとか?
ホワイトハウスからも近く、リンカーンメモリアルやワシントン記念堂…
まぁ映画でも有名だよな、デカいリンカーン像と、そこから見える公園は……
その直ぐ下にまた公園があり緑も多い、良しそうしよう!
ルートが決まったら即申請書類、サッサと作成して上に提出しちまえば、明日の行動準備は完全OK…
こういう時の俺の行動は早い、それにもう許可を貰ってる。
こう‥美紀さんが関わると、行動が早くなるらしい…
行動原理が単純だな俺も……
「んんーーっ!!」
終わる物が終わって、今日の予定はこれで全てなんだが、美紀さんが此処に居る以上、俺も同じく居なきゃならない。
ボディーガードなんだ、常に一緒に行動が当たり前‥‥とは言っても、美紀さんは部屋に籠もり、俺はこの場所で待機という名の仮眠。
それは気にならないんだが、別の問題が・・
(仮眠だとなぁ…)
眠りが浅いから夢を見る、それも同じ夢ばかり…
これが朝ツラいんだ、特に美紀さんが居る時は……
泣く泣くながらも、陰に設置してある仮眠スペースに行き、スーツそのままに硬いベッドに寝転がる。
あまり夢を見ませんようにと・・・
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