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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第6章 心の中の後悔
「私が犯した罪‥それは実の父親を愛してしまった事…
初めは知らなかった、知らないで私も紀永も惹かれ関係を持った……
でも、18才になった時に事実を知った、父親だったと‥私は実の父親と関係を持ってしまった、そして私はその事実から逃げた‥‥
耐えきれ無かった、近親相姦という罪を犯した事に……」
嘘は1つも無い…
多分、嘘を付いてもオリバーさんは見破る‥そう思ったから。
一見軽そうに見えるけど、オリバーさんの洞察力は鋭い…
仕事柄なんだとは思う、だからこそ嘘は付けないと・・
「だが、早乙女氏の方は?」
「知った時、一切向こうの話を聞かなかった‥‥違う、私は聞こうとはしなかったんだ耳を塞いで…
ただ、二度と会わないとは思ったよ、相手は地位も立場もある人、そんな人が私に関わった‥罪を認めさせちゃいけない、早乙女は私には関係無い‥‥無関係なんだと…」
「・・・
だが、確か偶然会ったと言っていなかったか?」
流石‥一度だけ言った事を、ちゃんと覚えてる。
「そう本当に偶然の事…
彼奴に首を絞められ、殺される寸前で解放された私は、考える気力も残っていなく、ただ無意識に大雨の中を歩いていた…
そこに偶然、外出先から戻って来ようとしていた紀永の車とすれ違った、良く見付けたよね、前もはっきり見えないような大雨だったのに……」
車からだと、前すら見えないような土砂降り…
それなのに紀永は気が付いた、ぁたしを……
「そこで少々強引に屋敷に連れて行かれて、その時に初めて紀永の言葉を聞いた…
罪を背負っても、娘より1人の女性として愛するって‥‥だから消せなかった私の思いと共に、私は紀永を受け入れた‥‥
近親相姦という罪を一生背負ってでも、父親より1人の男性として紀永を愛すると‥‥どんなに罪で堕ちようとも……」
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