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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第6章 心の中の後悔
ぁたしは、オリバーさんの真っ直ぐに見つめる瞳に耐え切れなく、また後ろを向く…
「これで分かったでしょう、私は真っ白なお嬢様じゃ無い…
身体も心も真っ黒に汚れ、罪と分かっていて、また罪を犯す……
そんな私をオリバーさんが守る必要なんて無いよ、今ならまだ引き返せるんだよ?
私から離れて、違う任務に付けば「もういい‥もういいから……」」
「あっ・・・」
後ろから、オリバーさんが着ていたジャケットを肩から掛けてくれて…
そして‥しっかり抱き締められた・・
「もういい‥もう十分に分かったから…
俺も最近気が付いた、人を愛する心は簡単には止められ無い、美紀さんが早乙女氏を愛する心も止められ無いんだろう……」
「・・・・・うん」
「だったら余計に‥俺は守りたいと思う、此処まで傷付いた美紀さんを、放って置く事なんて出来ない…
ねぇ、美紀さん俺を使って?
ガードでも裏工作でも、関係を明るみに出ないように全力を尽くすし、美紀さんの手足になって、事務仕事から危ない事まで何でもするからさ」
「でも、私は‥愛おしいと言うオリバーさんを受け入れる事は……」
「それも分かった…
俺なら大丈夫、愛おしいと言う心を持っていても、美紀さんが欲しいと思っても、自制心で抑えられる‥そう訓練された、心のままに動く事は‥無いから・・」
「・・っ!
それで良いのっ!?」
逆に、ぁたしの方が振り返り、オリバーさんの青い瞳を見詰める。
「抑えられるから、訓練されたからって、それで良いの!?
ずっとそれで良いの?
心を隠したまま、私の側に居るなんて‥オリバーさんはそれで良いの!?」
幾ら訓練されたからって、私の方が耐えられそうに無い‥
オリバーさんの心を知ってしまったから!!
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