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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第7章 心の中の渇望
「俺は美紀さんのもの…
こんな俺の無茶な要求を聞いてくれて、俺を受け入れてくれて‥‥
今の俺、凄く幸せ‥例え一晩限りでも全然構わない、それだけで命を賭ける理由になる、一生守れる存在になれる‥‥
美紀さんが嫌と言うまで、絶対に離れないって誓う・・」
「だけど‥オリバーさんは・・・」
「特別管理官?
本当は俺の決断次第だったんだ…
今の美紀さんにだったら、専属ボディーガードって事で配置替えをして貰えるし、次官の調整さえ終われば、適当な理由を付けて日本にも行ける」
エリートコースから外れて、専属になれば済む事…
美紀さんを守る為なら、喜んでエリートコースなんか蹴ってやる・・それに‥もう目的は無いから未練も無い。
俺の心のトラウマは、専属ボディーガードになる事で全て忘れる…
もう過去の話‥‥何時までも引きずったから、俺は抜け出せなかった。
だけど、それももう止めた…
今の俺は、何時までも美紀さんを守る方を選ぶ、過去より今が大切‥‥
何よりも大切な存在になった美紀さんを守る為なら、簡単に過去なんか忘れてやるさ。
「日本に・・・」
「一度決めたら、何処までも美紀さんを追い掛けるよ‥地の果てまでだって追い掛ける…
俺、美紀さんのボディーガードだから・・」
「・・・うん、日本で待ってるよオリバーさんを・・
また口悪いオリバーさんと言い合いしたい・・」
「口悪は余計・・・」
「・・ぷっ…
ねえオリバーさん、小指貸して?」
「??」
美紀さん、右手の小指1本だけ立てて、俺も同じ事をすれば良いのか??
美紀さんと同じようにしたら、美紀さんが俺の小指に自分の小指を絡めて来た。
「指切り・・
日本で言えば約束かな?
こうして約束するの‥本当は子供がやるものだけどね」
「へー
約束かぁ‥良いなこれ…
じゃあ約束する、絶対に日本へ行くって……」
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