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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第2章 心の中の戸惑い
性欲の眼差し…
あの時は、かなり気が動転していて、そこまで気付けなかったが、こう冷静になれば分かる。
どうしてなんて理由はいらないだろ? 大切な彼氏が居るんだ、美紀さんにそんな表情をさせるくらいの…
(どんな奴なんだろうな・・・)
普段そんな風には見えない、美紀さんの女の部分を引き出した男・・
指輪の事もあるから、処女では無いとは思っていたが、俺でさえ驚くようなテクニックで‥ただ口でされただけだぞ!?
(あ、ヤバ‥思い出しちまった…)
小さな唇に巧みな舌使い、訓練されて多少なら我慢が効く俺が、簡単にイカされてしまった美紀さんの物凄く気持ち良い口内。
それに、本気で奪ったキス…
小さな舌が絡む度に心地良さを感じ、頭の中が真っ白になりそうな程、感情と欲情が高まった。
ヌいた感覚が残っていたせいもあるのか、キスだけでああまで欲情したのは初めてで…
それくらい、あの時の俺はヤバかった‥良く自制心が働いたもんだ。
(参った…
思い出さないようにと思う程、余計に思い出す・・)
あれからは何も無い、無いように努めてる…
ボディーガードと対象者、この関係を壊さない為にも、美紀さんの信用を失わない為にも、硬い自制心を崩さない‥ようにはしている。
欲とは関係‥いや、これも欲になるのか…
日本に一時帰国していた美紀さんが、男にドラッグを打たれるという事件が起こった。
中和と緩和の薬は米国にしか無く、美紀さんは気が付いて俺に連絡。
電話を受けながら、医者が話すドラッグの内容を検索して、俺‥本気で焦った…
常習者向けの新種強力ドラッグ、それも出回っているのは軍内部。
今、FBIもCIAも必死に出所を追っている、殺人ドラッグと呼ばれる物。
そんな物が日本に回り、美紀さんが打たれた…
俺はなりふり構わず、大統領補佐官の元に飛び込んださ。
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