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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第8章 心の中の克服
「今のままなぁ…
一応訓練と実習は受けたんだが、ボディーガードとしては中途半端なの俺‥‥基本が潜入だったからさ、100%完全じゃ無い訳」
「それでも良い、今の方がオリバーさんらしいし‥‥
あっ!潜入で聞きたい事があったの・・」
「潜入で?
美紀さんが??」
日本に帰ってからのぁたしの計画…
オリバーさんの潜入が、少しでも役に立たないかなって……
「うん、前に偽名でも潜入するって言ってたよね?」
「まぁ…
全てに於いて偽名を使うって訳じゃ無いが、後々バレたら不味いって時は使う‥そんな時は1回きりの場合が多い…
だから潜入回数が多いNASAとかは本名なのさ」
「うーん‥‥
1回きりかぁ‥それじゃ参考にならないかも‥‥」
「参考?
だから、美紀さんがどうして偽名が必要かってところが分からんぞ?」
そうだよね、説明はそこからだったわ…
要点だけ言って、説明抜けちゃった・・
「クラスター本社に入社したい・・」
「そりゃ簡単な話だろ?」
「そうじゃ無くて、私は1社員として入社したいの…
この話は少しだけ紀永と話したけど、かなり渋い顔をされてる‥早乙女として1社員は無理って……」
「それで偽名?
・・・そうだなぁ‥米国から手を回すって事も出来なくはないが、一番の問題は早乙女氏だろう‥一発でバレちまう」
「・・・だよね……」
今日はバランスの取れた朝食…
シリアル・サラダ・果物に牛乳‥昨日のジャンクフードが嘘のよう・・
その中のサラダを突っつきながら、どう紀永を誤魔化すというか、説得するか思案中…
多分、紀永が同意しない限り、1社員っていうぁたしの希望は不可能。
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