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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第8章 心の中の克服
「倉原・・・」
「倉原?
ん??
それって確か‥‥美紀さんの養女先・・」
「オリバーさん、やっぱり知ってたんだ…
そう私が18年住んでた方‥倉原美紀だったら分からないと思わない?」
うん、これならバレないよ‥‥色々と問題もあるけれど‥‥‥
「だから一通りは調べたって…
早乙女に籍を移す前だろそれ、今更どうやって・・・」
「それは大丈夫だとは思う、問題は倉原の方に話を通さなくちゃ‥
まだ話すの苦手なんだよね・・」
「苦手‥なんで?」
「昨日言ったじゃない?
早乙女を否定したって、ついでに言えば16才の時に既に養女だって知って、倉原の方も否定‥拒絶してたんだ…
今は‥少しは話すようにはなったけど、普通というか気楽に会話するのはまだ苦手かな‥私が悪いっていうのは理解してるけど……」
一番酷かった頃から見れば、かなり普通に話すようにはなったし、米国に来てからも数回は連絡を入れてる。
でも、倉原に話を通すとなると、ぁたし上手く話せるかな?
「そういう事か…
だけど話を通すだけなんだろ??」
「それが‥‥
倉原父って、私が希望しているクラスター本社の、システム課統括部長だったりするのよ‥‥
通すと共に、合わせて貰わないといけない」
「そりゃまた‥
だが、本気で1社員をやりたかったら、避けては通れないだろ?
覚悟決めるんだな、美紀さん??」
「・・・
話はしてみる…
ただ、どう言うかは分からない‥そんな事も分からないくらいに会話が無かったから、予測が付かないの・・」
どう言うのだろう?
倉原父って紀永の親友だから、紀永の見方をするかも知れない…
本当に予測が付かない、それくらいぁたしは、倉原父の事を知らなかったんだ。
今更・・・だよね・・・
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