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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第2章 心の中の戸惑い
なんと、此処までに要した時間は30分…
俺的にも上出来だとは思う‥違う、必死だったんだ美紀さんを救おうと……
基地に着き、流石に空軍という名目が無いと不味いと思い、礼服を借りて中に着込んでから、上にステルス戦闘機用のパイロットスーツ。
かなり窮屈だが構ってる暇なんか無く、そのまま発進準備が済んでいるステルス戦闘機に乗り込み日本へ…
俺自身戦闘機の操縦は出来るが、今日のところはステルス戦闘機という特殊姓と、日本に飛行経路を明かさず極秘フライトという事もあり、空軍のエースパイロットに一任。
ほら、事前に経路保持していないから、空軍が組んだ、他を妨害しない飛行経路で飛んでるので、本来のコースを大きく外れる計算、だから操縦は一任になったんだが…
久しぶりの荷Gに耐えながら、数時間で日本の嘉手納基地に到着…
流石ステルス、隠密姓と速さはピカいちだぞ!
空酔いなんて言っている暇も無く、ハリス中佐から経過報告を聞き…
今のところは様態は安定、後首謀者3名を提供してくれるらしく、帰りに拾って来いとは‥提供先は早乙女氏か?
美紀さんに手を出せば、早乙女氏が黙っていない…
それは俺自身が身を持って体験した事で、本気にさせた早乙女氏は、俺でさえたじろぐ程の冷酷さを発揮する。
「しかし、随分変わったなオリバー…
まっ、気持ちは分からなくもないがな……」
「・・・・・」
報告の最後にハリス中佐が言った言葉…
俺が変わった‥‥何となく言いたい事は分かる…
こんなに感情的になったのは初めてで、そして美紀さん‥対象者と居て楽しいと思ったのも初めて。
それは、美紀さんを愛おしいと思う、俺の心と同期している事…
愛おしいと思うから、楽しいと思うのだろうし…
愛おしいと思うから、感情的になる。
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