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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定
「家族に興味が無く、女にも興味が無い‥
目的はあるが、それ以外に興味があるものはあるのか・・・そう思っていた」
「それは‥あまり‥‥
別に家族にというか、父と不仲という訳でも無いし、女‥ね‥それなりに裏で遊んでいたんだが、表向きの女に興味が持てない、それだけだった‥‥
まさか叔父に、そんな風に思われていたとは・・・」
「・・遊んでいたのか!?」
「年相応には・・・
ただ、早乙女とバレないように、偽名を使って遊んでいただけ‥
一夜限りの女なら、簡単に引っ掛かる」
「紀永お前・・・」
朔夜叔父に盛大に溜め息を吐かれた‥
私はそこまで、何事にも興味が無いように見えていたのだろうか?
「人並みですよ‥
私だって男です、たまには街に出て女を抱く事だってあるし、普通に性欲処理をしたくなる事もある‥
聖人君子じゃあるまいし、女に興味が‥ましてや性欲が無い訳じゃありません」
「前に言ったように、聖人君子かと思ってた」
「・・・・・朔夜叔父・・・・・」
全く、こんな時に暴露話か‥
ずっとバレないように、隠していた事は認めるが、聖人君子じゃあまりにも私が情けないだろう。
「私のプライベートはいいでしょう、バレなければ良いだけの話‥
それとも、数少ない直系未婚が遊ぶのは不味いと?」
「別の意味で俺も未婚だぞ?」
「確かに・・・」
死に別れだが、朔夜叔父も未婚と言えば未婚‥
早乙女‥こんなのばかりとは、私も含め女性関係には、とことん縁が薄い。
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