この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定
医者に数時間と言われ、どれだけ叔父と話をしていた事やら・・
子供の頃から、この叔父と話すのは嫌いでは無く、何時の間にかタメ口になり、そして本社と繋ぐ連絡役を買って出てくれ・・・
本当に私は、この朔夜叔父には頭が上がらない‥
早乙女内での数少ない見方‥私は叔父と対立する事は無いだろう‥多分一生・・・
「そろそろ朝だ‥
本社は今頃騒ぎだろう」
「私は事務所の方に連絡を・・・」
ずっと座っていた椅子から立ち上がり、一度外へ‥
掛けるのは、葉山の個人端末。
『・・おはようございます‥
どうかされましたか社長?』
「・・・
ああ・・
身内で少々騒動があってね、暫く事務所の方には顔を出せないかも知れない・・」
『かなり都合が悪い事でも?』
「・・父が‥‥
本社社長が倒れた‥
保って1週間、そう医者に言われたよ」
『それは!?』
「すまんが、暫くは私抜きで業務をこなして欲しい‥
この様子だと、本宅にも行かなければならないだろう、それに本社の方がゴタゴタしそうだ」
『計画を実行に?』
「まだ全てのパーツは揃っていないが‥
今回ばかりは引けない理由が出来た」
『何時でも実行出来るように手配します』
「ああ・・
それと、皇と田野倉の証拠を掴みたい‥
特に皇の方‥どんな手を使っても構わないから、出来るだけ早く証拠を揃えて欲しい」
『分かりました、知る限りの信用の置ける興信所並びに、フリーの方にも全て声を掛けます』
「すまんね急かせて‥
何としても、皇を今の立場から追い落としたい、頼んだよ葉山」
『お任せ下さい』
こちらはこれで大丈夫、そして葉山は上手くやる‥
意外に諜報関係が得意な葉山なら、数日中に某掴んで来る。
・