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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定



医者に数時間と言われ、どれだけ叔父と話をしていた事やら・・


子供の頃から、この叔父と話すのは嫌いでは無く、何時の間にかタメ口になり、そして本社と繋ぐ連絡役を買って出てくれ・・・


本当に私は、この朔夜叔父には頭が上がらない‥
早乙女内での数少ない見方‥私は叔父と対立する事は無いだろう‥多分一生・・・



「そろそろ朝だ‥
本社は今頃騒ぎだろう」


「私は事務所の方に連絡を・・・」


ずっと座っていた椅子から立ち上がり、一度外へ‥
掛けるのは、葉山の個人端末。



『・・おはようございます‥
どうかされましたか社長?』


「・・・
ああ・・
身内で少々騒動があってね、暫く事務所の方には顔を出せないかも知れない・・」


『かなり都合が悪い事でも?』


「・・父が‥‥
本社社長が倒れた‥
保って1週間、そう医者に言われたよ」


『それは!?』


「すまんが、暫くは私抜きで業務をこなして欲しい‥
この様子だと、本宅にも行かなければならないだろう、それに本社の方がゴタゴタしそうだ」


『計画を実行に?』


「まだ全てのパーツは揃っていないが‥
今回ばかりは引けない理由が出来た」


『何時でも実行出来るように手配します』


「ああ・・
それと、皇と田野倉の証拠を掴みたい‥
特に皇の方‥どんな手を使っても構わないから、出来るだけ早く証拠を揃えて欲しい」


『分かりました、知る限りの信用の置ける興信所並びに、フリーの方にも全て声を掛けます』


「すまんね急かせて‥
何としても、皇を今の立場から追い落としたい、頼んだよ葉山」


『お任せ下さい』


こちらはこれで大丈夫、そして葉山は上手くやる‥
意外に諜報関係が得意な葉山なら、数日中に某掴んで来る。


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