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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定



本当は、もう少し修正し、完全な物にしてから特許申請するつもりだった。


だが時間が無い‥
今は1分1秒でも惜しいのだ、一度これで特許を取り、追加修正した後もう一度取り直せば良い事。


実際、使えるまでにプログラミングはしてあるのだし、試験的に事務所で使用している‥
今のところ不具合は無い。


後はこの基本システムに、どれだけの物を入れるか‥事務所では、既存OSに入っている物の、私なりに組んだ物を入れてある。


とは言え、全て賄える暇が無かったので、既存OSを流用もしているが‥‥
先ずは、そこから組まないといけないだろう。



「・・・
あまり集中は出来ないが・・・」


備え付けの机には、ノートパソコンの他に、携帯と時計‥
何時呼び出されても良いように、この2つは離せられない。



時間だけが刻々と流れる・・・


ただ1人で居ると、余計な事を考えそうなので、モニターに集中はしているが、やはり考えは無くなりそうにはない。


思い出すのは何故か、まだ本宅に居た頃‥
父と生活をしていた頃ばかり・・


ずっと思い出す事も無かったのに今更‥
とは言え、思い出はなかなか消えてはくれない。


最後には諦め、布団にゴロリ・・



「そう言えば、昨日から不眠不休だった‥」


幾ら27才と言えども、限界を超えれば眠気はやって来る‥
そろそろ40時間程‥目を瞑ったら、自然に眠気はやって来る・・・




"ピピ‥ピピ‥ピピ‥"



「・・・・・」


携帯の着信音・・・


机の上の携帯を取り、表示を見ると朔夜叔父から、あっちも不眠不休で本社に居るようだ。



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