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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定



「そちらこそ皇副社長に対して失礼だろう!」


「・・そっちは?」


私は初めて、皇に付いて来た秘書であろう男に目を向ける・・



「・・・
失礼なのはお前の方だ‥
彼は早乙女紀永‥社長のご子息であり、会長の内孫に当たる・・」


「っ!
これは失礼しました!!」


丁寧に頭を下げる秘書を無視し、皇と話を続ける。



「それでどうするのかね‥
此処に居ても社長には会えん・・」


「そうだな‥
様態を聞けただけ良い、本社では情報は錯綜している」


「・・なるほど・・・」


犯人は朔夜叔父‥
重体を隠す為に、裏で動いた‥そう見る。



「・・・
しかし・・変わったな・・・」


「あれから11年だ‥
少年も大人になる、いいだけ世間に揉まれたせいか?
苦労知らずの凡々も、いい加減揉まれればこうなるというところ・・」


「そこまで苦労知らずとは思っていないがな‥
では失礼する・・」


「ああ・・・」


振り向く事無く、皇は立ち去ってしまう‥
次に会う時は対立だろう。



(やれやれ・・・)


とりあえずは退けた‥か‥‥


やはり面倒な外戚だ皇は‥



「あの・・・」


「??」


振り返れば、深夜に会った医者が・・・



「早乙女氏・・息子さんの方でしたよね?」


「ああ・・
昨晩は失礼した、急いでいたものだからね」


「それであの格好‥
いや・・一時的に病状が安定したので、ICUから特別室に移します‥何か異論は?」


「いいや‥
そちらの判断に任せますよ」


「・・・
これが東京‥完全に心臓の設備が整っている病院なら、もう少し延命措置が取れたかも知れない‥
だが、現状は少し動かすだけでも危険‥これ以上手が無いんです、悔しいながら・・・」


「・・・・・」


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