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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定



「・・・
構わんだろう、IT系の子会社は賄えるだけある」


・・皇か・・・



「それが外部に漏れたとしたら?
受注はクラスター社というブランドがあってこそ‥
全て外部委託だと知れば、このブランドの質を落とすだけ‥‥本社システム課が判断し、本社か外部子会社委託か決める、これで今のクラスターブランドは成り立っている‥‥それを崩す気かね?」


「間違いなく受注数は減る‥本社は子会社任せだと・・」


「専務の言う通り、受注数は現在の半分近くまで減る‥
これが統計を取った結果だ・・」


後ろの葉山を見れば、葉山は重役陣のテーブルに、資料を置いて回っている‥
出だしは好調‥今のところは‥‥



「第3機関を使った調査並びに統計結果‥
資料的に見て、確実に受注数は落ちる、クライアントはクラスター社‥本社がプログラミングをすると仮定して受注している、それをみすみす潰す気かね‥‥‥田野倉常務??」


「・・わ・・私は・・・」


「田野倉常務、君がこれを計画した‥
その事は既に調査済み、資料の3枚目‥田野倉常務が判を押した計画書と、皇副社長‥貴方が採決した計画書も同時添付してある、何か異論は?」


これを葉山に頼んでいた‥
採決したのなら、本社内外何処かに渡っている可能性が高いと・・



「ブランドだけでは、実務は成り立たない‥
現実本社サーバーは定量ギリギリ、それを更に使う気か取締役?」


「サーバー問題は設備投資で解消出来る‥
現サーバーに新サーバーを繋げれば良い事、余裕があるのなら新サーバーから更に新サーバーへ、これで増設も可能だ」


「ソフトの問題もある、現在のソフトでは、今が限界と聞いているが?」


流石に皇は食い下がる‥予想の範囲内だが・・


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