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第10章 拡大と安定

「・・・
プログラミングというものを、何も分かっていないようで皇副社長‥
限界という言葉は無い、此処はクラスター社だ、現ＯＳで限界と言うのなら、作れば良いだけの事」


「それを可能にするプログラマーは？
社長が倒れている今、大改革になりうるプログラムを作れる者は居ない」


「そ‥そうだ！
システム課に、それだけの実力は無い筈だ」


田野倉‥五月蝿い蠅いや‥腰巾着か？


何処までも、システム課を否定する気か・・



「・・・
プログラムなら此処に‥‥」


一番奥のスクリーンに映し出される、私が作ったＯＳ基本が実際に動いている姿。



「無ければ作れば良い‥
これは私が独自開発した物、従来より軽量であり、システム自体を一括化する事により、既存ＯＳよりは使いやすく、多様化出来るようになっている‥‥
既に私の事務所で実用済み、そして特許も申請済みの物だ‥
これを本社系列全てに導入し、一括化を図ればソフトの問題は解決する」


「導入する気があると？」


「勿論、伊達に国際ライセンスを習得している訳ではない‥
全システムの一括化、本社が出来ないと言うのなら私が受けよう‥
それよりも、子会社委託をどう収めるつもりかね、田野倉常務‥皇副社長？？」


さあ‥どう出るか‥
カードは出した、後は結果のみ・・・



「・・・
取締役の意見を全て採用しよう‥
名を‥クラスターブランドを崩す気は無い」


口を出したのは・・・会長だ！！


まさか、こんなに早く口を出して来るとは、私すらも思わなかった。



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