この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定
「‥会長からの伝言で‥
約束は守った‥‥と‥」
「会ったのかい?
・・・その顔だと、また喧嘩したみたいだね・・・そう・・・約束・・・・・」
「私が父の後任で、本社社長をやれと‥
相変わらず会長は、何を考えているのか分からない」
「・・・・・
紀永が思っている程・・・・・厳しい訳では無いのだよ・・・・・私の後ね・・・紀永なら十分にこなせる・・・そう思ったから会長も推した・・・私はそう思う・・・」
「変わりに皇と田野倉は降格ですが‥
まあ、私が仕組みましたけどね‥‥気付いていたんでしょう父さんも、だから本社へ行った・・」
「・・・流石にバレているね・・・皇を止めようと思ったのは確か・・・・聞く耳は持たなかったが・・・」
「だから私が変わりに強行した‥
私も田野倉に接触して探りは入れていたので‥」
「・・くすっ・・
考える事は同じだった訳だ・・・やはり私の息子だね・・・会長が約束を守る気になったのも良く分かる・・・」
「約束‥‥聞いても、話しては貰えないんでしょう?」
気になるキーワード‥
父と祖父との約束‥‥
「・・・・・・そうだね・・・今はまだ秘密の方が良い・・・でも紀永が不都合になる事では無い・・・私は・・そう思っている・・・」
「‥‥そうですか」
父は何度も言う、祖父の行動は私の妨げにはならないと‥
確定的な事が分からないから、私はどう取っていいのやら・・
それに祖父と会う度に、私の方が喧嘩越し‥
社長室の事は、祖父1人しか居なかったので、つい喧嘩越しになったのは認める‥‥祖父の言葉が許せなかった。
・