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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定



「・・・私は・・・紀永には早乙女に縛られて・・・欲しく無かった・・・・・自由に・・・紀永の好きに・・・生きて欲しかったのだよ・・・・・今更だけどね・・・・・」


「父さん‥‥それは‥‥‥」


「・・・今更だ・・・・・もう・・・過去に戻る事は・・・出来ない・・・・・私の後を継ぐ・・・・・それも紀永の・・・選択なのだろう・・・・・娘を・・・取り戻す為の・・・・」


「父さん??」


呼吸が荒い!?



「娘を・・・取り戻せれば・・・良いね・・・・私も・・・孫の顔を・・・・見て・・・みたかっ・・・・た・・・・」


「話さないで!
医者を呼びますっ!!」


慌てて手元にあった、ナースコールを押す‥
だが、父は私の手をしっかりと‥力強く握った‥‥



「・・・・紀永・・・・・・・ありがとう・・・・・・・・・」


「父さ‥‥‥ん‥‥‥」


その後‥直ぐに医者と看護士が飛んで来て、父はまた意識不明に・・・



『紀永ありがとう』



この言葉が、父の最後の言葉に‥なった・・・・・・・







(・・穏やかな顔‥‥)


あの言葉の2日後‥
父は静かに息を引き取った・・・


生前から父は遺言を残していたらしく、葬儀は身内だけ‥大きくやる必要は無い、そう残していた。


眠る父の顔は、穏やかな‥生きて話をしていた時と変わらないような顔‥
思い残す事が無いような、そんな顔をしている。



「・・・
とうとう兄貴‥‥までか・・・」


「・・・・・」


朔夜叔父も意気消沈気味‥
父と朔夜叔父は仲が良かったから、余計になのだろう・・



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