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第11章 外側と内側

「あまり良い事では無いが‥‥」


何重も経由して開いた１つのサイト、俗に言えば裏サイト‥


これも東京でウィルス取引をしていた頃に、繋ぎを付けて貰い、サイトにアクセス出来るよう交渉したもの。


中身は国内中の政治家や企業の信頼情報‥
普通は絶対に表には出ない物、こんな情報を取引している、闇サイトもある訳だ・・



「さて・・・」


調べたいのは、ピックアップした分だけ‥
とは言え、この膨大な情報量の中から、特定検索は少々時間が掛かる。


だから、セキュリティー監視の間にと思った‥
他の誰にも任せられない、犯罪スレスレの行為だ。



「・・・
いちいち骨の掛かる‥
直接の方が早かったかな？」


もう１つある、相手の内情確認する方法‥
直接ハッキングし、情報を引き出す。


だがこれだと本当に犯罪‥‥
こっちの方が早いのだが、追われる可能性を考え断念。


そんな理由で、誰も居なくなったオフィスだからこそ、わざわざこっちで作業する事に決めた。



(約３週間‥
時間だけなら沢山ある)


こうしていれば、長い時間も潰れる・・


セキュリティーに何かあれば、警告画面に即座に切り替わるのが分かっているだけに、空き時間を有効に使っても構わないだろう。



(先ずは・・・)


ピックアップした企業の洗い出し、これで今晩１日は潰れる。


そして、内情確認と海外なら交渉メール‥
此処までで、何日掛かるやら・・


日中の通常業務だってあるのだ、深夜全部をこれに使う訳にもいかない‥
私だって仮眠くらいはする。



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