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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第4章 本能と後悔
・・・
あれは、美里が車の免許を取って暫くした頃・・・・・
私と美里は本家と外戚関係、つまり会長烈が皇を取り込みたい思惑の中での、政略的婚約。
初めて会ったのは、私が12で美里が14・・
別段嫌いという訳では無かった、年上で皇の娘の割にはサッパリとした性格…
年下の私だというのに、拘らず気楽に話し、仲は良かった‥‥とは思う。
時々しか会わないながら‥‥これは皇の方が本宅に顔を出した時だけという理由だが‥会えば楽しく話をしていた・・
間違いが起きたのは、私が15才の時…
思春期真っ只中の私に取って、美里という女性が性欲の対象に見えた。
初めて会った14才の頃から変わった、大人らしい体型…
何時までも子供では無い、17才になった美里の少し大人びた表情が、性的な事に一番興味がある年頃の私を刺激したのかも知れない。
本宅に来たある日、何時もと変わらず2人だけで話をしていた時、私は思わず美里にキスした‥それが始まり・・・
「・・良いよ‥
どうせ結婚するんですもの、遅かれ早かれある事でしょう?」
私は‥その言葉に誘われ、一線を超えて関係を持った・・私の初体験、それが美里だった。
まさか、そのたった1回で子供が出来るとは、私ですら思わず…
妊娠が発覚した時は随分大騒ぎされた‥まあ、当たり前の話。
美里の方は良い、子供が産まれる頃には18才になっている…
問題は私の方、16才では結婚も何もあったものじゃない。
話し合いの結果、私が18才になるまで美里は本宅の方で子供を育てながら待ち、18才になって直ぐに籍を入れる…
どうやら、会長と皇の言い争いの結果と聞いた。
その間、子供は皇の方へ‥世間体を考えた会長が出した絶対命令…
とはいえ本宅で育てるのであれば、私に異論は無い‥私がしでかしてしまった事、責任は持ちたいとは思っていたのだから。
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