この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第12章 虚偽と真実



この書類の日付を見れば、私が倉原に娘を渡して1年も経っていない頃‥
最初から調べは付いていた、ただ話す事は無かっただけ。



「私だとて人の子だ‥
孫がひ孫が可愛く無い訳が無い‥
それも、早乙女直系では珍しい女の子‥
もし危険な場所に預けているのなら、密かに保護しようと思って調べさせたが‥‥お前の方が一枚上手だったよう」


「・・・・・」


言葉が出ない‥
まさか、祖父が動いていたとは‥では父もこの事は知っていた・・



「潜在的に実力は備えている‥本気になれば誰よりも簡単に、のし上がるだろう‥
だから私は洸紀と約束した、紀永のやる事に口を挟まない‥好きに自由にやらせる‥‥
それが伸びる一番の近道、そう洸紀は言った、そして私も了承した、未来の会長を作る為に・・・」


全ては会長と‥父の策略・・・



『好きにしろ』


この言葉には、こういう意味が含まれていた。



『好きにやりなさい』


父も同じく‥


そして、祖父が父に伝言した"約束は守った"とは、私の意見を‥好きにやらせたと、父に伝えたかった・・・



「・・・私は・・・」


「紀永‥お前にはすまないとは思っている‥
洸紀も言っていた‥此処まで娘に執着するのなら、違う方法を考えてやるべきだったと‥
それは私も思った事、だがお前が会長になれば、早乙女はお前の自由だ‥娘もお前の手に戻る‥‥
私は恨まれても仕方無いがな、この決断をした自業自得‥だが後悔はしていない」


「・・・・・」


近くにあった椅子に腰を下ろしてしまう‥
全ては‥私を会長にする為に‥‥
その最善策が、私の娘の認知をしない事、それが私を本気で怒らせる唯一の方法だと、祖父と父は気付いていた。


/256ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ