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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第14章 対立と供託



私個人の繋がり‥

KIEIとしての繋がり‥

そして祖父から委ねられた繋がり‥


今の私は、皇を遥かに凌駕する程の、繋がりと信用できる独自コネクションを持っている。


伊達や酔狂で外ばかりやっていた訳では無く、KIEIとして早乙女と関係の無い繋がりを作り、祖父から渡った巨大な繋がり‥
それを一括で制御出来る力、それは私が12年を掛けて、1から作り上げたもの。


早乙女外戚という理由で繋がりを持つ、皇とは訳が違う。



「・・ふん、最後には俺すらも要らんと言いたいようだな社長」


「それは皇専務君次第‥
このまま事を収める気ならば、今回は見なかった事にしよう‥‥
だが、あくまでも刃向かうのなら、とことん潰すまで・・」


「・・・もし刃向かうと言ったら?」


「・・・
早乙女外戚の立場は維持されないだろう‥
今の私には、それだけの決定権がある、外戚から外れ只人となった君に、後続は付いて来るのかね?」


「・・・
付いて来ないだろうな‥
そして副社長は、会長になる意志は無い‥‥
ただの賭だ‥新会長に本当に能力があるのかどうか、俺の負けだかな」


「・・・・・そうか」


私は本宅から持ち出した、ボイスレコーダーをデスクの上に置いた。



「・・・会長から、皇専務へのメッセージだ‥」


再生ボタンを1つ・・



『・・・
皇、何時まで拘るつもりだ?
12年、拘り続けて来たお前には、今回の決定は納得いかないものだろうが、既に賽は投げられた‥
いや、違うな‥全ては12年前から仕組まれていた事、お前が何をやろうが覆る事は一切無い‥‥
これだけは覚えておけ‥私より紀永の方が遥かに冷酷非情、外戚だろうが、過去に多少繋がりがあっただろうが、不要と判断すれば簡単に切り捨てる‥‥心する事だ・・・・・・』


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