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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第14章 対立と供託
「12年前から仕組まれていた??」
「・・認知問題‥全てはそこから仕組まれていた‥
当時の会長は私にこう言った‥"娘を取り戻したくば、のし上がれ"と‥‥
私はそれに従った‥1社員から此処まで、それだけに信念を貫いた‥‥12年何もせず、与えられた重役の椅子に、ただ座り続けた専務と一緒にしないで貰おう」
「・・・・・
それが本当の目的か‥」
「そうだ‥
12年ただひたすら信念の為だけに動いた‥
それを邪魔するならば、皇専務‥君でも容赦はしない、私は私の信念を貫き通すまで‥‥」
これを聞いて、まだ邪魔するならば、本当に排除する‥
情など一切入れずに‥‥
「・・・・・
適わんな、1つしか見ていない者は強い‥
そして行動理由が、あの認知問題ならば、俺が阻む理由は無い‥‥俺の方は、幾ら探しても見付からなかったがな・・」
「・・会長が、預けて1年も経たない内に見付けて手を回した‥
見付からないように、そして利用されない為に‥‥」
「なるほど‥見付からない訳だ‥
会長が先手を打っていたとは、それで元気に育っているのか?」
「・・・・・
多分・・私も会った事は無い‥
分別が付く年になるまで、預け先には近寄らない‥それが預け先との約束‥‥
何も話が来ないと言う事は、元気に育っているのだろう‥‥私が分かるのはそれだけだ・・」
倉原に近寄りもしない私だ、近況も元気かどうかも、聞く事は一切しない。
守る為にも、その方が良いと思っている‥
どちらの為にも必要な事、この約束を破る気は‥‥一切無い。
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