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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第14章 対立と供託
「糞親父じゃなかったら、頑固親父か?」
「頑固は認めるよ‥
私だって、12年も騙されていたのだから」
「・・・俺も含めてな‥‥」
「朔夜叔父は、間違い無く私の見方をする‥
これが教えなかった理由らしい」
「ちっ、何処までも人の性格を見抜きやがって‥‥」
「それは私も同じだね‥
私を本気にさせる方法は1つだけ‥父は少し後悔していたが‥‥」
「・・認知問題・・」
「・・それが一番私を本気にさせる方法だと、当時の祖父と父は考えた‥
それでも祖父は、ひ孫可愛さに直ぐ調べたようで、他に調べられないように手を回していた」
「・・・マジか・・・」
「だから皇が幾ら探そうと、見付かる事は無かった‥
もし皇が見付けていたら、事情は少し変わっていたのかも知れない・・」
娘が皇の手に渡ったら?
私は全力で取り戻すか、皇に従うかしていただろう‥
それすらも見越した、祖父の計画‥ただ私を会長にさせる為だけに‥‥
「完全に思惑通りか、やってくれるぜ糞親父‥
・・・紀永‥本当にこれで良いんだな?」
「思惑はどうであれ、私に異論は無い‥
その為に必死だった12年、後悔もしていない‥‥」
「・・・だったら良いさ‥
お前が会長になった方が、社は発展するしな‥
俺は‥今のままが良い‥‥」
「社長くらいにはなって貰うよ?
だが、重役上位全員早乙女筋というのも、波風が立ちそうな気もする」
中間に他を入れるか?
だが誰を選ぶ??
「今足りないのは、本社に張り付けるプログラマーだな‥」
「プログラマー‥
藤堂か佐伯でも推して見るか、実力と実績は保証出来る」
「管理者経験は?」
「どっちも、子会社社長くらいかな‥」
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