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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第15章 栄光と影
確かに遠藤家は‥恵美里叔母、考一郎共に、情報処理能力に長けている。
特に恵美里叔母の情報処理能力と、情報収集能力は世界レベル‥
その恵美里叔母が、伊織の情報処理能力と言うのなら、かなり期待は持てる。
「早乙女としてで無ければ、秘書としては早乙女邸で、1からスタート‥それで良いですか恵美里叔母様?」
「与えられる地位より、下から登る方を選びますよ伊織さんは‥
ずっと紀永さんを見て来ましたからね」
「私‥ね‥‥
そういえば、前にそんな事を言っていた‥
そんな伊織も、もう大人‥私も年を取る訳だ」
「年をって‥
紀永さんまだ30才でしょう」
「そろそろオジサンと言われる年ですよ‥
最近は、この見た目で余計に年に見えますし、一歩間違えれば朔夜叔父と変わらない‥‥」
「朔夜も見た目は若いのよ、ただ見た目だけだけど‥」
朔夜叔父は今年44才‥
だが、見た目的には30代‥表向きの私とそう変わらない感じも受ける。
私の方が、作り過ぎているせいでもあるが‥
「とにかく"普通の"新規社員として、早乙女邸の方に回るという事で、本社には登録します‥
能力判断は、仕事に付いてからになるでしょう」
「それで構わないわ‥
伊織さんの事をお願いね紀永さん‥‥」
「悪いようにはしません‥
私に取っても伊織は、可愛い甥っ子のようなものですから」
「そう‥
それを聞いて安心したわ」
早乙女をひた隠し‥
これが長きの間になろうとは、誰が予想出来ただろうか?
4月の新入社員と一緒に、伊織も早乙女邸で秘書としての、第1歩を踏み出す事になったのだが・・
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