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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第16章 真実と偽り
幾らプライベートに浸っていたくても、会長業務は存在する‥
午前中は会長業務、午後からアトリエと日々の運動、これが続くライフスタイルとなっていく。
「・・そうか‥
で、移動は何人になる?」
『6人だな‥
国内子会社から、海外系への移動‥これで手を打ったが?』
「関与の疑いは残っているのだ、その辺りで妥当だろう‥」
系列子会社が起こした不始末の後始末業務‥
社員6名、知っていて止めもしなかったという理由で、海外系の子会社出向処分‥これが社長が私に提示して来た処分内容。
勿論、私の方もそれに不服は無く、その報告で了承‥
祖父から引き継いだ100名程の子飼い達は、本社子会社系列と良く動いてくれる。
『それで人事に回すぞ?』
「ああ・・
問題は無い‥
それで書類作成して回すとしよう」
『分かった‥』
回線を切って、少々溜め息‥
大きくなり過ぎたが故の弊害、無駄に大きい早乙女‥クラスターグループだ、やはり一度大きな整理は必要。
「遠藤、社内全業務の見直しと洗い直しを‥
ランク的に怪しいのは人手に渡す、譲渡契約も含まれるだろうから、葉山と組んでやって欲しい」
「分かりました会長」
「頼んだよ」
数年前に1度、全ての洗い出しはしているが、再度の見直しは必要‥
子会社が子会社を呼ぶで、次々と新しい子会社も増えているのだ、定期的な見直しは絶対に必要。
(やれやれ‥
本当に公私のギャップが激しくなって来たね)
早乙女紀永と杉田季永
真実と偽りの顔‥
元々使ってはいたが、此処まで顕著に変わろうとは、私の方も少し計算外。
アトリエが、あまりにも居心地が良いとも言うのだが‥‥
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