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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第17章 孤独と希望



彼女は本当に、学校帰りの少しの時間に、アトリエに顔を覗かせる‥


制服からして、あの付属校なのに、居残り勉強も塾にも行かず‥
こうして決まった時間に、アトリエに入って来た。


彼女の名前は美紀‥
奇しくも、私が娘に付けた名と同じ名前‥
だが、何を言っても苗字だけは言わない。


そして、家族の事を聞くと、瞳を陰させる‥
家庭事情があまり良く無い様子で、親兄弟の話も一切‥‥


数回聞いたが、私は詮索するのを止めた‥
此処には絵を習いに来ているのであって、家族構成を割らせる為では無いと。


これが私の2つ目の失敗・・


この頃の私は、美紀が来るであろう時間に合わせて、必ずアトリエに顔を出し‥


遠藤達には、不思議な顔をされているが‥
気が乗って、少し大きめな絵を書いていると、美紀の存在は誤魔化した。


何故誤魔化すという選択をしたのか‥
それは美紀に数回会った時点で、嫌でも気が付いた。


いい年をした大人が、高校生に本気で恋しているなどと、言える訳が無い。


しかも私は、早乙女会長という立場‥
未成年に手を出せば‥幾ら私でも、只では済まない事くらい分かっている。


早乙女邸には絵と誤魔化し、美紀には杉田季永の名を教え‥
それでも良いと、囁かな幸せに浸っていたのは確か。



風景が分からないと美紀が言えば、撮り溜めた写真を広げ、仲良く写真という名の風景鑑賞。


その中でも、美紀が一番気に入ったのは、鹿児島離島の夏の海の写真‥
これは私も、お気に入りの1枚。



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