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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第5章 努力と結果
「・・・
不服かい?」
「・・え?」
定食を食べている最中に、堀之内課長の一言…
「いや…
今の早‥君を見ていると、仕事をつまらなそうにこなしている‥‥そう見える」
「つまらない‥ですか・・・
確かに、そうは思っています、甘い社内システムに此処まで時間を掛けて良いものか、もう少し何か無いか‥常に考えていますね」
「・・・
やっぱり、俺達とは見ている方向が違う…
あのシステムで甘いと言うとは……」
「甘いと思いませんか?
あんな既存のOSなど…」
「じゃ君が独自OSを作るのか?
・・君なら出来そうだけど??」
「私が・・・」
そこまでは考えていなかった、ただ部分改良程度で、私が独自OSを作る・・・
「出来たら良いだろうが、今の私ではその足掛かりが無い…
考えはあるが、まだ学生の私では出来る事に制限が掛かってしまう‥そんな感じです」
「それが君の本音?」
「ええ…
いい加減大人しくしているのも嫌になったので…」
「猫を被っていた訳か…」
「あまり目立つのは、後々自分の為にはならない、そういう判断ですが?」
何故、堀之内課長に本音を言う気になったのだろう?
この気さくさ故か?
早乙女の内孫という事で、あまり気楽に話し掛けて来るのは少ない…
それは、学業でも仕事でも同じ事、どこまでも早乙女という名は付いて回る‥‥苛々する程に……
「だとしたら、何時までもシステム課に居るのは得策じゃ無い…
順調に上がっても部長止まり、もっと上に行きたそう‥俺にはそう思える」
「・・目的の為に…
何をしてでものし上がり、あの会長の首を縦に振らせるまで、私は止まる気は無い‥‥向こうが言ったんだ、のし上がれ‥‥と‥‥」
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